八雲で話を書くには、題材が死者とか魂とかオカルト系だし、やっぱり主人公にもその手の能力が必要だと思うんです。
一般人は晴香を筆頭に多数いるし、寧ろほとんどが一般人だし、主人公まで一般人とかいらんだろ。
で、舞い降りたネタ。
八雲が死者の魂を見ることができるのなら、主人公は死期の近い人が見える人。
死期が近いほど透けて見え、その人に訪れる死までの凡その日数がわかる。
言い方を変えれば、主人公に見えるのは生者だけ。一般人の晴香たちにも見える霊(生き霊)も見えないし、死期は見えるのに死は見えない。
仮に目の前に遺体があったとしても、主人公には何も見えません。
能力は後天的なもので、子供の頃に家族と出掛けた先で遭った事故が原因。
運転席と助手席にいた両親は即死で、主人公は後部座席で隣に座っていた弟共々意識不明の重体。後に心肺停止し、主人公は奇跡的に蘇生したが、弟はそのまま死亡。
一度死を体験した後遺症なのか、主人公は能力に目覚める。
家族を喪い、更には自分を引き取り育ててくれた人の死期を知り必死に足掻くも回避できず、その死目も遺体も見ることができなかった深いトラウマから、人との関わりを避け何事にも無関心を貫くようになった主人公。
そして事件を解決することで、結果的に新たな人の死を回避させる八雲。
そんな二人の出逢いから始まる話。
個人的には、主人公は八雲より年上を希望する。
生きていれば同い年になる弟の姿を八雲に重ねる主人公に、八雲が複雑な気持ちを抱いてもやもやすればいいと思う。
(そのための弟がいた設定…!)