その“声の主”が誰なのかは知らない。知っているのは、その声が女子であることと、毎週決まった曜日の決まった時間にこの場所へ現れること。それだけだ。
名前は疎か何年何組に在籍して、どんな顔をしているのか。その声と性別と約束のない逢瀬にも似た時間以外、彼女についての情報は多くの謎に包まれており、けれどそれでもよかった。――― 最初の頃は。
いつからだろう。捌け口のない感情に押し潰されそうになっていた自分の言葉に耳を傾けてくれた彼女を、ただ愚痴を零すだけの相手と思わなくなったのは。
いつからだろう。唯一知る彼女の声に、彼女との時間に安らぎや安堵を覚えるようになったのは。
――― 彼女を好きになったのは、いつのことだっただろうか。
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恋におちた相手について知るのは、聞き馴染んだその声だけ。
そんな彼女(=主人公)を捜す彼(=キャラ)の話。無論話はキャラ視点で進行します。
名前変換小説故ともいえる、『名前変換可能キャラ=主人公』のネタバレ回避のためにも、書くとすれば変換箇所は皆無か最後だけになるかと。
そんでもって、誰が主人公かわからないように女子を複数登場させたい。読者様はみんな混乱すればいいよ!
キャラは個人的に、白石・幸村・不二とかかな?
周りから「凄い!」と思われている感じのキャラなら、内側にいろいろ溜め込んで悶々とすることが人より多そうなので…。
皆さん的にはどうでしょう?
このネタに相応しいキャラって誰だと思います?