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ぬら孫@リクオ

ずっと前からネタ自体はあって、文章化しようとしたけど途中で挫折。
こうなったら大筋を載せてこの不完全燃焼のもやもやを晴らそうと思う。そして最後には挫折した本文も載せときます。

因みに私は単行本を九巻?羽衣狐が表紙のまで立ち読みしただけ。
でも原作沿いじゃないから関係ない。









お相手はリクオ。でも若干キャラが違うかも。
主人公は三歳年上で、小学六年の頃から不思議な暗闇の中で咲き誇る桜の巨木の夢を見るように。
そこに現れたのが小学三年の頃の夜リクオ。時間軸的にはこの時原作一話目。
二人はお互いを自分の夢が作り出した産物と思い、毎晩交流を重ね、あっという間に三年経ちます。
その間、主人公は年々成長して行くリクオに「リアルな夢だなー」と思い、リクオは夢だとわかっていながらも主人公の人となりに惹かれ「初恋が実らないって本当なんだなー」と思ってる。

因みにこの三年間、相手にこれは自分の夢だ発言はお互いにしていません。
主人公は夢とはいえ年下のリクオにそんな無情なこと言えないし、リクオは夢とはいえ惚れてる女だし主人公のことを夢と思いたくないから。

そんな中、中一になったリクオの方で原作二話目が開始。すると途端に夢を見なくなり、主人公は混乱。追い打ちを掛けるように周りの様子がおかしくなる。
例えば隣町の名前が全然知らない名前の町に変わっていたり、知らない建物や人が増えていたり。
混乱して精神的にやつれていく主人公。すると折しも妖怪絡みの騒動に巻き込まれ、未知の存在を前に主人公は限界突破。

「リクオくん、助けて……!」

そこで本当に助けに入るのが三代目。
無事に助け出した主人公が夢じゃなくて現実なのに驚けばいいのか喜べばいいのか。突然夢を見なくなったけど寧ろこれこそ夢なんじゃないか。大混乱のリクオ。
一方、久し振りの対面を機に主人公はリクオへの想いを自覚。

突然同期した世界で二人が結ばれるハッピーエンド!
あ、原作開始の時点で二人のリクオも同期して、昼リクオも主人公が好きですから。昼と夜で姿が違う自分を受け入れてもらえるか、結ばれた後には若干へたれ化したリクオが見られるかと。

そんな感じでお粗末様でした。



▼以下、途中で挫折した本文。
 主人公の名前は【千代】。


 わたしが初めてその夢を見たのは、小学校六年生の時だ。
 気が付いたら月も星もない、だけど自分の姿ははっきり認識できる不思議な暗闇で、わたしはそこに咲き誇る桜の巨木を一人で見上げていた。
 どこからか吹く風に攫われる満開の花びらが、ひらひらと舞う。その光景がとても幻想的で美しく、ああこれは夢なんだって、そう直感した夢だった。

「千代」

 そんな過去を懐かしんでいた時、不意に名前を呼ばれた。
 高い場所から聞こえたその声に枝を見上げると、いつからそこにいたんだろう。着流し姿の男の子の、切れ長の瞳と目が合った。

「こんばんは、リクオくん」
「おう」

 ふわり、重力を感じさせない身軽さで枝から飛び降りて着地したのは、奴良リクオくん。わたしより三歳年下の男の子だ。
 女子の中でも長身のわたしより少し高いところにある目線を見上げて、わたしは笑い掛ける。そうすればリクオくんがその鋭い瞳を柔和に細め、笑い返してくれると知っているからだ。
 いくら身体は成長しても、リクオくんはやっぱり年下なんだって、そう思える笑みだった。

「ふふっ」
「千代? どうした?」
「ううん。ただちょっと、懐かしいなぁと思って」

 リクオくんとこの場所で初めて会った三年前。
 あの頃は幼い外見に不相応な大人びた雰囲気を持ってはいても、まだ小さく可愛らしかったリクオくん。それがたった三年であっという間にわたしの身長を追い越し、可愛いというより格好良くなって、少し寂しい気もするけど。
 雰囲気とは対照的に無邪気な笑顔や、ところどころで垣間見せる仕種は変わらなくて、何だかほっとする。

 ――― だけど、これは“夢”。
 わたしが見ている幻想で、いくら現実的な面があっても、所詮はわたしの空想だ。わたしの作った幻想がわたしを裏切ることなんて有り得ない。
 だからリクオくんが“リクオくん”のままでいるのは当然だ。

 ――― でも、もしもリクオくんが現実だとしたら?

「千代? さっきからぼうっとして、具合でも悪いのかい?」
「あ、ううん。ただちょっと、考えてたの。リクオくんは格好良いから、きっとモテモテなんだろなぁって」
「…………は?」

 心配そうにしていたリクオくんの表情が一転、ポカンとしたものになる。
 それはこの三年間の中で一度も見たことがなかった類いの表情で、どうしてそんな反応をされたのかわからないわたしは、そのまま固まってしまったリクオくんの様子に戸惑った。
 褒めたつもりだったんだけど、何かまずいことでも言ったかな……?

「千代……」
「は、はい」
「お前は……いや、何でもねぇ」

 重々しく名前を呼ばれて背筋が伸びる。
 だけどリクオくんは何も言わずに、深くため息をつきながら、ガシガシと頭を掻くだけだった。

「リクオくん? あの、ごめんね?」
「……何がだ?」
「えっと、……何がだろう?」
「…………はあ」

 あ、またため息。


▲本当に中途半端。お粗末様でした。

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