【 基礎設定 】
・仁王に憑依？している主人公とは、夢の中でのみ会話でき、対面できる。
・仁王は幼い頃から引っ越しを繰り返す転勤族設定。何度引っ越しても夜になれば会える主人公の存在が揺ぐことのない唯一絶対。依存気味。
・仁王の初恋は主人公であり、今も継続中。
・でも主人公にとって自分はそういう対象じゃないのを知ってるし、嫌われるのが怖くて手を出せないし、想いも伝えられない仁王。ヘタレ？
・仁王の姿は現実の成長に伴ってるけど、主人公は出逢った頃から変わらず十七、八ぐらいのまま。
・二人が会うのは、床も天井も壁も白い手狭な部屋。唯一置かれたシングルサイズのベッドでごろごろしたり雑談したり。仁王にとっては幸せな一方で酷く忍耐を強いられる生殺し。
・主人公は自分の名前以外の記憶は曖昧な人。
・実は仁王狙いのトリップ主がトリップするための生贄。現状は神様が憐れんだのか単なる暇潰しの気紛れかは謎。
・主人公とトリップ主は現実世界で面識がある。
これらを踏まえた上で以下の２通り。
【 Ａ 】
簡単に言えば、編入して来た馴れ馴れしいトリップ主に嫌悪しか抱かない仁王が、主人公にますます傾倒する話。
一方の主人公は、仁王が愚痴ったトリップ主の名前に聞き覚えがあって、仁王といる間も思考に耽り心在らず。それに嫉妬した仁王がどんな行動に出るかは無限大。
仁王的にはハッピーかもしれないけど、全体的にはバッドエンドで決定です。
【 Ｂ 】
仁王の願望が叶っているようで、実は掠りもしてない話。
こちらの場合、トリップ主が憑依？主人公と全く同じ姿形をしています。
だから二人きりの夢の世界もいいけど、現実世界で主人公と触れ合いたいと思っていた仁王は一目見た瞬間に驚愕と歓喜。
ところが中身が主人公とは似ても似つかないからすぐに落胆。名前も違うし。
こっちは仁王の心が壊れてバッドエンド、っぽい。
【 真相 】
Ａの場合、主人公は単なるトリップの材料として殺された。
Ｂの場合、材料＋トリップ主の主人公に対する憧れ混じりの嫉妬心もあって殺された。『主人公みたいになりたい』が『主人公になりたい』にすり替わった結果。
【 HAPPY END への道 】
Ａだと、仁王個人はともかく全体的なハッピーエンドは難しい。無理だ。
Ｂなら、すべてを思い出した主人公が仁王の協力で身体を取り戻せばいい。だけど今まで二人きりだった夢の世界から他者が割り込める現実世界に変わったことで、仁王の取り扱いには注意が必要。
依存が病みにシフトチェンジする可能性が十二分にあります。
自分暗い話ばっかだな。